現代に甦る明治教科書用活字─試作仮名書体「はつらつ」

朗文堂タイポグラフィ・スクール「新宿私塾」の卒業制作。
自分が好きなテーマとして活字づくり (デジタル書体) に取り組みました。
昔も今も変わらず、文字や書体が好きで、心地いいものは何時間でもうっとりながめていられます。
当時は30代前半で、たくさんのエナジーを注いでつくりました。
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プロセス
process
古書市で求めた明治時代の教科書。
試作仮名についてまとめたファイル。 試作仮名書体の名前は「はつらつ」
書体をつくるプロセス。 採字してスキャン、下書きをスキャン、データ化、調整を繰り返す。



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仮名書体としてかたちになった「はつらつ」。 はつらつ=元気なさま。 生き生きとしているさま。 細いウエイトの平仮名もファミリーとして試作。
試作から実践へ。 印刷物のデザインに、実際にこの仮名書体「はつらつ」を使って組む。
現代に甦る明治教科書用活字─試作仮名書体「はつらつ」
活字──現在でばデジタル書体を使う側から、つくる側を経験してみたいという気持ちと
明治時代の活力ある魅力的な木版や金属活字を今に甦らせたいという気持ちが制作のきっかけでした。
第一子誕生の記念カードの文章を試作仮名書体「はつらつ」で組んでつくりました。
企画・タイプデザイン: 富岡史棋
2004年